第77回熱測定講習会

2016/08/03: 詳細を公開しました。

日 程:2016年8月23日(火)~ 24日(水)
会 場:大阪大学 吹田キャンパス(〒565-0871 大阪府吹田市山田丘 3-4)
申込締切:2016年8月22日(月)
申込方法:以下の書面に必要事項を記入のうえ学会事務局までE-Mail、FAXまたは郵送にて申込ください。

第77回熱測定講習会 参加申込書(PDF)

第77回熱測定講習会 参加申込書(WORD)

参加のお勧め
 熱分析は,食品,医薬品,高分子材料など,人間の生活に密接に関連した分野での新製品開発などに広く利用されています。現在では,熱分析装置による測定がブラックボックス化していますが,信頼性の高い結果を得るためには,熱分析の正しい知識,測定法のノウハウを知ることが重要です。日本熱測定学会では,これから熱分析を始めようとしている方,装置はあるが使い方やデータの解釈に不安のある方を対象に,年2回,関東地区と関西地区で熱測定講習会を実施しております。
 今回の講習会は,大阪府吹田市にある大阪大学吹田キャンパスにて,「熱分析の基礎と高分子材料・医薬品への応用」と題して行われます。熱測定の初級者の方ばかりでなく,中級者の方も対象にし,高分子材料・医薬品の熱測定のノウハウにテーマに絞った内容となっております。1日目は,熱力学・熱測定の基礎や高分子材料・医薬品の熱分析に関する講義が行われ,2日目は,高分子材料・医薬品の熱分析に関する実習が行われます。何れも,基礎から応用までの広い範囲をカバーし,各分野の専門の研究者を講師に迎えております。講習会の講義・実習では,各講師の執筆によるテキストに加え,本学会編集の「熱量測定・熱分析ハンドブック 改訂第2版」(丸善,2010年)をサブテキストとして用います。さらに,熱分析機器メーカー各社のご厚意による,最新の市販熱分析機器を用いたデモンストレーションや最新技術のご紹介も行っており,これまで大変ご好評をいただいております。また,講師らによる個別相談も行いますので,事前にご質問をお寄せ下さい。なお,講習会当日にもご質問をお受けいたします。
 是非,この機会をご利用いただき,熱分析をご自身の技術とされますよう,講習会へのご参加をお勧めいたします。

会場世話人 内山 進
日本熱測定学会 企画幹事 中野 元裕,鳥越 秀峰,川上 亘作,辰巳 創一

第77回熱測定講習会 プログラム
8月23日(火) 産学連携本部 研究施設A棟 1階セミナー室
10:00–10:10 開会の挨拶と講習会の説明
【講 義】
10:10–11:10 熱分析の基礎 (京都工芸繊維大学) 辻井 哲也
11:20–12:20 温度変調DSC (京都工芸繊維大学) 猿山 靖夫
12:20–13:30 個別相談・昼食
13:30–14:30 高分子材料の熱分析 (東レリサーチセンター) 石切山 一彦
14:40–15:40 医薬品の熱分析 (塩野義製薬) 鋳物 将明
15:50–16:50 熱量測定 (大阪大学) 宮﨑 裕司
17:00–17:30 個別相談
8月24日(水) 産学連携本部 研究施設A棟1階セミナー室 および 地下研修室
【実 習】
10:00–10:10 実習オリエンテーション
10:10–12:10 実習1
12:10–13:00 個別相談・機器見学・昼食
13:00–14:30 熱分析機器メーカーによるテクニカルノウハウ
(下記のメーカーの参加を予定しております, 五十音順)
島津製作所ティー・エイ・インスツルメント・ジャパンネッチ・ジャパン
パーキンエルマージャパン日立ハイテクサイエンスメトラー・トレドリガク
14:30–16:30 実習2
16:30–17:00 個別相談
17:00 閉会
午前の実習1と午後の実習2で,下記の2課題を実習して頂きます。
(A) 高分子材料の熱分析
(京都工芸繊維大学) 猿山 靖夫
1. 試料の作成と装置の取り扱い
2. データの検討
(B) 医薬品の熱分析
(塩野義製薬) 鋳物 将明
1. 試料の取り扱い方,測定の注意点
2. 装置の取り扱い方
3. データの検討