◆学会の設立![]()
1965年秋,カロリメトリーと熱分析に関心のあるわが国の研究者約200名が参加して,
第1回熱測定討論会が日本化学会主催により大阪で開催されました。
この年には,国際熱分析連合(ICTA,現ICTAC)の第1回総会がスコットランドのアバディーン市で開かれています。
その後,熱測定討論会は毎年1回開催され,参加者数と講演数は増加の一途をたどるとともに,
内容も多様化し,また充実してきました。
そこで熱測定に関係のある研究者が互いに協力し,連絡を密にする必要にせまられて,
1969年11月には熱測定研究会が結成され,熱測定討論会は同研究会の主催となりました。
熱測定研究会は,このほかにニューズレターの発行と総説誌「熱・温度測定と熱分析」の編集を行いましたが,
組織の充実・事業の拡大とともに,国際交流も一層活発となり,
海外の熱測定関連団体との協力体制も整って,
1973年10月から日本熱測定学会(The Japan Society of Calorimetry and Thermal Analysis)
として拡充改組されるに至りました。
1977年8月には第5回国際熱分析会議 (ICTA V)が京都で,
また1996年8月には第14回IUPAC化学熱力学国際会議(ICCT−96)が大阪で開催され,
さらに2010年8月には第21回IUPAC化学熱力学国際会議(ICCT−2010)がつくばで開催される予定になっており,
熱測定研究の世界的発展の中で,疑いもなく一定の地位を占めるに至っています。
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