調和融解 (congruentmelting)
ある一定温度で化合物結晶Cのすべてが溶融し,それ以上の温度では,Cと同じ組成の融液になることをいう。合致溶融ともいう。これに対し,ある一定温度で部分融解(分解)して,この温度以上では,Cとは異なった組成の化合物Dと融液とになることを非調和融解(分解溶融)という。非調和融解化合物は一般に包晶反応を示す。目的結晶の融解が調和融解または非調和融解化合物であるかを知ることは単結晶作製の方針を立てる上で重要である。
(日本大学文理学部 日高千晴)
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