31回熱測定ワークショップ

『熱測定標準物質を考える』 pdf ファイル(最終版)

熱分析の応用範囲が広がるに伴って、日本工業規格(JIS)や薬局方などに熱分析を用いた評価法が採用され、今後は品質管理や品質保証の分野での利用が多くなると予想される。その結果、熱分析データにはより高い信頼性と再現性が必要不可欠となり、さらにはデータの「国際標準又は国家標準へのトレーサビリティー」が求められるであろう。しかし現状は、熱分析の国際標準であるICTAC-NISTの標準物質が入手しにくく、熱分析に携わる者にとっては憂慮される状況である。

この様な現状をふまえ、標準化作業グループは標準物質の問題点、現状の調査を行ってきた。本年は、IUPAC化学熱力学会議とICTAC8月に開催され、標準物質に関するシンポジウムが予定されている。本ワークショップでは、標準物質に関わる国内外の動きを分析し、日本熱測定学会は何をすべきかを考える機会にしたい。第36回熱測定討論会の前日に開催するので、多くの方の参加とご意見をいただきたい。

 

日時:平成12118日(水) 13301730

場所:近畿大学

 

13:30 - 13:40  イントロダクションリマーク

13:40 - 14:10  標準物質の抱える問題点 吉田博久(都立大)

14:10 - 14:40  ISOと標準物質 

        -何が手にはいるか?- 西本右子(神奈川大)

14:40 - 15: 10 標準物質に関する日本の動向 

        -標準物質を巡る動き- 木村隆良(近畿大)

15:10 - 15:30   休憩

15:30 - 16:10  標準物質に関する世界の動向

        -ICCT2000での話題- 阿竹 徹(東工大)

16:10 - 16:40  標準化と品質保証に関する世界の動向 

        -ICTAC12での話題- 小棹 理子(湘北短大)

16:40 - 17:30  自由討論 熱測定学会がすべき事

              学会が標準物質を取り扱うにはどうしたら良いか?

              どのような標準物質が必要か?